日本口腔腫瘍学会誌
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シンポジウム:「口腔癌放射線治療の現状と展望」
放射線併用動注化学療法
―現況と展望―
中里 龍彦
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2009 年 21 巻 3 号 p. 198-203

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抄録
近年,多数の施設で頭頸部悪性腫瘍に対して形態・機能温存の見地からシスプラチンによる放射線同時併用超選択的動注化学療法が行われている。当施設においては全身化学療法を併用した局所動注療法を行い,進行症例においても一定の成果が得られている。動注時には原発巣や転移リンパ節の栄養血管の同定の他,神経学的脱落症状を回避するために詳細な解剖の知識と同定に細心に注意が必要である。また,治療体系のなかで動注療法の役割を明らかにすべく多施設共同臨床試験が立案され始めている。
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© 2009 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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