日本口腔腫瘍学会誌
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症例報告
口腔癌頸部郭清術後難治性リンパ漏に対して胸腔鏡下胸管結紮術が有効であった1例
長谷川 温里見 貴史渡辺 正人虻川 東嗣河野 通秀近津 大地
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2013 年 25 巻 3 号 p. 115-121

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抄録
頸部郭清術後に生じる難治性リンパ漏はまれではあるものの,ひとたび生じると体液組成異常をはじめ電解質異常や栄養障害,免疫障害を引き起こし,患者の入院期間を延長させる重篤な合併症である。今回われわれは,下顎歯肉癌患者の頸部郭清術後に難治性頸部リンパ漏を生じ,胸腔鏡下胸管結紮術にて制御した症例を経験したので,その概要を若干の文献的考察を加え報告する。
患者は左側下顎歯肉の疼痛を訴えて来院した80歳の女性。左側下顎歯肉癌の診断で,下顎骨区域切除,左側機能的頸部郭清術,チタンプレートと大胸筋皮弁による即時再建術を施行した。術後3日目にドレーン排液量が突如2000mlを超えたため,保存療法および再開創によるリンパ管結紮を行ったが効果なく,術後20日目に胸腔鏡下胸管結紮術を施行した。その後リンパ漏は認めず,軽快退院した。
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© 2013 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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