日本口腔腫瘍学会誌
Online ISSN : 1884-4995
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シンポジウム2:「口腔癌N0症例の頸部マネージメント」
口腔癌N0症例に対するインドシアニングリーン (ICG) 蛍光法を用いたセンチネルリンパ節生検 (総説)
岩井 俊憲小栗 千里吉井 悠大橋 伸英林 雄一郎飯田 昌樹中島 英行小泉 敏之廣田 誠來生 知光藤 健司藤内 祝
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2016 年 28 巻 3 号 p. 65-70

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抄録
口腔癌N0症例のうち20~30%の頻度で後発頸部リンパ節転移が生じるが,経過観察するか予防的頸部郭清術を行うかといった頸部に対する治療方針に統一した見解は得られていない。様々な画像診断が行われるにも関わらず頸部リンパ節転移を正確に診断することは困難であるため,色素法,ラジオアイソトープ (RI) 法,あるいはその両者を用いたセンチネルリンパ節生検(SLNB)が近年行われるようになってきた。しかし,RI法を用いたSLNBはどの施設でも行えるわけではない。そのため,RIを用いない方法として,口腔癌N0症例に対するインドシアニングリーン (ICG) 蛍光法を用いたSLNBについて報告する。
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© 2016 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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