日本口腔腫瘍学会誌
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シンポジウム2:「口腔癌N0症例の頸部マネージメント」
口腔癌におけるセンチネルリンパ節生検の現状と課題 (総説)
合田 啓之中城 公一日野 聡史村瀬 隆一浜川 知大浜川 裕之
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2016 年 28 巻 3 号 p. 71-75

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抄録
頸部リンパ節転移の有無は口腔癌の重要な予後因子である。cN0症例に対する治療方針としての,予防的頸部郭清術や経過観察についてはいまだ議論の余地があるのが現状である。センチネルリンパ節生検(SNB)は,様々な癌種において臨床応用がなされてきた。口腔癌におけるSNBの目的は,cN0症例に対し,頸部郭清術を行うか否かを決定することにある。しかしながら,口腔癌のSNBにおいては,以下の4つの問題点がある。すなわち,RIの使用,shine-through現象,潜在転移診断法とEBMの不足である。本稿では,口腔癌におけるセンチネルリンパ節生検の現状について解説する。
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© 2016 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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