日本口腔腫瘍学会誌
Online ISSN : 1884-4995
Print ISSN : 0915-5988
症例報告
セツキシマブ併用放射線療法により完全奏効を維持している舌癌治療後の外側咽頭後リンパ節転移症例
白水 敬昌寺沢 史誉後藤 大輝服部 晴吉足立 潤哉嘉悦 淳男
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2018 年 30 巻 1 号 p. 7-13

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抄録

外側咽頭後リンパ節(ルビエールリンパ節:RLN)は咽頭癌でしばしば転移がみられるが,口腔癌,特に舌癌では極めて稀とされている。セツキシマブ併用放射線療法(bioradiotherapy:BRT)が有用であった舌癌のRLN転移症例を報告する。
患者は36歳の女性,頭痛,鼻閉,嚥下困難感があり当病院を受診した。某病院で舌癌のために放射線治療と手術を受けたが,ルビエールリンパ節転移のため化学療法と緩和療法を依頼された。
TPF療法(CDDP+5-FU+DTX)を行ったが癌は進行した。局所進行頭頸部扁平上皮癌において,BRTは放射線単独療法と比較して生存に寄与することが示された。そのためBRTを行ったところ完全奏効(complete response:CR)となった。治療後4年以上再発を認めていない。

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© 2018 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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