日本口腔腫瘍学会誌
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シンポジウム1「周術期口腔機能管理(がん口腔支持療法)のこれから」
周術期口腔機能管理(がん支持療法)のこれから
—都道府県がん診療連携拠点病院 がん専門病院歯科の立場から—
秦 浩信今待 賢治新山 宗林 信上田 倫弘
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2018 年 30 巻 3 号 p. 80-84

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抄録
独立行政法人国立病院機構に属する北海道がんセンターは北海道の都道府県がん診療連携拠点病院(以下 都道府県がん拠点病院)に指定されており全道各地よりがん患者が治療に訪れる。がん治療中の口腔内のトラブルに迅速かつ適切に対応することを目的として2012年に歯科口腔外科は開設され,2016年からは常勤体制となった。同年からは新たに口腔腫瘍外科も加わり,口腔癌診療を精力的に行っている。大学病院を除く都道府県がん拠点病院において,口腔がん治療と周術期口腔機能管理(がん支持療法)が分業できている施設は他になく,当院の特徴である。
質の高い周術期口腔機能管理を実践するためには,病院内の他職種と連携が必須である。また,周術期口腔機能管理の継続性を担保するためには地域歯科医院との病診連携も重要になってくる。本稿では都道府県がん拠点病院の歯科としての役割をがん専門病院の立場から述べるとともに,当院で行っている医科歯科連携システムについて紹介する。
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© 2018 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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