抄録
医療におけるAI(人工知能:Artificial intelligence)の導入が急速に広がりをみせている。それを可能にしたのは,医療ビッグデータを収集するデータベースの構築と,データを高速に演算処理できるGPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェアの開発,そしてなによりもDeep Learningが登場した影響である。本稿では,臨床診断および病理診断におけるAIの実用例と,データ駆動型科学の概念について紹介する。
そして未来の口腔がん医療の発展のためには,AI技術を駆使できる次世代の医療人を育成することが重要である。