日本口腔腫瘍学会誌
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症例報告
免疫チェックポイント阻害薬と化学療法薬の交互使用を行った再発口腔癌の1例
篠﨑 勝美喜久田 翔伍轟 圭太安陪 由思関 直子楠川 仁悟
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2021 年 33 巻 2 号 p. 75-80

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抄録
PD-1免疫チェックポイント阻害薬(以下ICIs)は,再発・転移頭頸部扁平上皮癌(以下R/M-SCCHN)に対し有効性が示されている。一方,これらの阻害剤が奏功しない患者も存在しており,ICIs後の救済化学療法の有効性が示されているが,それに続く薬物療法の選択についてはほとんど報告されていない。
今回,われわれは,再発口腔癌に対してニボルマブと化学療法薬を複数回,交互に使用し,著明な効果を認めた症例を経験したので報告する。症例;76歳,女性。再発口腔癌に対しEXTREMEレジメン(セツキシマブ,5-FU,シスプラチン併用療法)を施行していた。臨床的に病変進行を認めたため,二次治療としてニボルマブを使用した。ニボルマブ使用後,腫瘍増大を認め,三次治療の救済化学療法としてWeeklyパクリタキセル療法を行った。その後もニボルマブと化学療法薬を複数回,交互に使用することにより部分奏効を得た。再発口腔癌に対する化学療法開始から33か月後,舌に新規病変の出現を認めたため,患者の希望もあり,緩和ケア療法へ移行した。その1か月後,患者は再発口腔癌の病状進行によって死亡した。
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© 2021 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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