日本口腔腫瘍学会誌
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総説
今,診断に必要なモダリティと基本的な知識
—口腔内USによる舌癌DOI評価の系統的文献レビュー—
林 孝文
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2025 年 37 巻 4 号 p. 117-124

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抄録
口腔癌の診療において画像診断は不可欠であり,なかでも超音波診断は,近年の装置や探触子の高性能化・小型化により,ベッドサイドやチェアサイドで行われるポイント・オブ・ケア(Point-of-Care:POC)診断として注目されており,口腔癌治療医自身が実施可能な診断モダリティとしての口腔内超音波診断(口腔内US)への期待が高まっている。本レビューは,第43回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会にて発表されたものであり,「舌癌症例における深達度(Depth of Invasion:DOI)の正確な評価において,口腔内USはMRIより推奨されるか?」という臨床的疑問(CQ)に対し,GRADEシステムに基づいて文献レビューを行ったものである。PubMed検索により抽出された10件の文献から,病理DOIとの一致度をBland-Altman解析で評価した4件を採用した。いずれの研究も,MRIよりも口腔内USの方が病理DOIに近い結果を示していた。加えて,EtDフレームワークを用いて利益と害,資源使用,患者の価値観,実現可能性を総合的に評価した。以上の結果をもとに,「舌癌症例におけるDOI評価において,口腔内USの使用をMRIより優先して考慮することを,条件付きで推奨する」と結論づけた(エビデンスの確実性:中等度)。
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© 2025 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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