日本口腔腫瘍学会誌
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上顎全切除後に下顎枝を利用した頬骨眼窩底部の再建の経験
青木 伸二郎斉藤 友克村田 千年筑丸 寛水木 信之藤田 浄秀
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1998 年 10 巻 2 号 p. 92-98

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抄録
上顎悪性腫瘍に対する上顎全切除によって生じた頬骨眼窩底部の欠損に対して, 下顎枝の前方部の骨を利用した即時再建術を施行した。方法は, 筋突起部を頬骨体部にまた下顎外側皮質を眼窩底に適合させてチタン製ミニプレートを用いて連結したものである。この再建手術によって頬部の良好な形態回復と眼球の沈下防止ができた。適応は下顎枝が保存できる症例に限られるが, この方法は頬骨眼窩底部の再建において有用であった。
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© 日本口腔腫瘍学会
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