日本口腔腫瘍学会誌
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口腔顎顔面領域の血管腫に対しエタノール局所注入療法を行った2症例
石川 均長谷川 和樹宮本 日出雄山城 正司鈴木 江美奈佐藤 豊天笠 光雄
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2005 年 17 巻 2 号 p. 125-130

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抄録
口腔顔面領域の血管腫の治療においては, 術前の機能性, 審美性を損なうことがないようその選択に苦慮することが多い。われわれは, 舌, 下唇, 頬粘膜の血管腫2症例に対し術前にDynamic MRI検査を行ったところ, low flow typeの血管腫と診断されたため, エタノールの局所注入療法を行った。2症例とも機能性, 審美性を損なうことなく腫瘍の消失または縮小の効果を得ることができた。2症例については, いずれも女性で年齢は54歳24歳で, 部位は舌, 下唇および頬粘膜であった。
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