日本口腔腫瘍学会誌
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下顎骨即時再建に関する臨床的検討
―特に再建材料に関して―
上山 吉哉内藤 玲子松村 智弘
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1992 年 4 巻 1 号 p. 63-72

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抄録

過去8年間において下顎骨切除術を施行後, 各種再建材料にて即時再建を行った32症例の経過について臨床的検討を行った。再建材料別症例数はA-0プレート24例, 腸骨6例, アルミナセラミックス2例であった。
1) A-0プレートは, 骨欠損部の範囲に拘わらず使用できるという点で有用な材料であった。しかし, 症例によっては, 合併症が認められた。特に長期間の使用では, 発現率は増加した。
2) 腸骨移植は, 移植骨の大きさに制限があり, 適応が限定されたが, 口腔機能や審美障害の回復が可能で恒久的な再建材料であると思われた。
3) アルミナセラミックスは, 衝撃力に弱く, 術中の調整が不可能であるので不便であったが, 審美的な面でA-0 plateより優れていた。

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