抄録
進展舌癌の治療成績の向上および術後機能障害の軽減を目的として, 術前組織内照射と手術併用の治療が試みられた。患者は, 進行症例4症例で, その内訳は, 75歳女性, 51歳男性, 34歳女性, 55歳男性であった。組織内照射は舌癌治療においては確立しているが, その適応は腫瘍の大きさと部位に制約される。組織内照射は舌正中部の腫瘍を縮小させる目的で行った。その結果, 手術は舌半側切除にとどまっているので, 術後の機能障害は軽度である。経過は良好で最短1年10か月から最長7年7か月であるが, 4例とも再発なく生存している。