日本口腔腫瘍学会誌
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成人の前頸部に認められた嚢胞状リンパ管腫の1症例
太田 信介大村 進堅田 裕川辺 良一藤田 浄秀Yutaka NakajimaSadahiko Usui
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1995 年 7 巻 4 号 p. 377-380

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抄録

嚢胞状リンパ管腫はその90%が2歳までの小児に認められる腫瘍であり, 成人になって本症を認めることはまれである。また, 好発部位は頸部で, なかでも側頸部に好発する腫瘍である。今回我々は, 成人の前頸部に認められた極めてまれな嚢胞状リンパ管腫の1例を経験したのでその概要を報告した。
症例は38歳男性で, 前頸部の無痛性の腫脹を主訴に初診した。前頸部に, 大きさおよそ9.5×8.5cmの瀰漫性の腫脹を認めた。表面皮膚は正常で硬さは弾性軟, 可動性は不良で明らかな波動は触知しなかった。穿刺吸引を施行し, 一時腫脹は消退したが, 4日後腫脹は急激に増大し軽度の呼吸困難を訴えたため, 緊急入院となり, GOS全身麻酔下に腫瘍摘出術を施行し, 良好な結果を得た。

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