歯科薬物療法
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家兎におけるアスピリンの鎮痛作用および解熱作用とサリチル酸血漿中濃度の相関性
山根 潤一佐藤 直登岡田 秀彦堀 真実郡司 明彦箱崎 浩介藤井 彰
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2006 年 25 巻 3 号 p. 73-79

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抄録
アスピリンの鎮痛効果および解熱効果とサリチル酸血漿中濃度との相関性を検討する目的で, 家兎を用いて開口反射試験および発熱試験およびその時の血漿中濃度の測定を行った.開口反射試験を用いた鎮痛作用の場合, アスピリンの鎮痛効果はサリチル酸血漿中濃度に有意に依存していた.発熱性試験を用いた解熱作用の場合, アスピリンの解熱効果は血漿中濃度と有意な相関が認められたが, 解熱効果曲線下面積と血漿中薬物濃度曲線下面積にさらに強い相関が認められた.
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