J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

日本小児アレルギー学会誌
Vol. 20 (2006) No. 1 P 119-126

記事言語:

http://doi.org/10.3388/jspaci.20.119

原著

【目的】
食物アレルギーの除去食療法を行うことは非常に大変である. そこで, 食物アレルギー患児ならびに保護者のQOLへの影響と摂取栄養の実態を調査した.
【対象・方法】
国立病院機構相模原病院に通院中の食物アレルギー児の保護者を対象に, 平成14年9月~平成15年7月にアンケート調査を実施し, 栄養指導の希望があった児には, 個別の栄養学的評価を行った.
【結果】
アンケート総数は138名で平均年齢は2.0±0.1歳であった. 食物アレルギー児の保護者の72.5%は何らかのストレスを感じており, その内容は児の食生活や栄養問題, 疾病不安であった. 患児達の摂取栄養量は, エネルギー, カルシウムおよび鉄の摂取量が所要量に比べて低値であった. 特に, 乳製品除去群は, 非除去群に比べカルシウム摂取量が有意に低かった.
【結論】
当科では「食物負荷試験に基づいた必要最小限の食物除去」を基本としているが, それでも食物アレルギー児の保護者はストレスを感じていた. ストレスの軽減の為には早期の食物制限の解除と適切な栄養指導が必要である.

Copyright © 2006 日本小児アレルギー学会

この記事を共有