日本小児アレルギー学会誌
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原著
小児気管支喘息発作初期治療としてのプランルカストの有用性についての比較検討
岸田 勝黒岩 玲中園 宏紀小渋 達郎鈴木 五男中里 純子道海 秀則下田 牧子四宮 範明
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2007 年 21 巻 1 号 p. 102-108

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抄録
プランルカストには,急性の気管支拡張作用が期待できることから,小児気管支喘息発作の初期治療期からの治療薬としての有用性について,テオフィリン徐放製剤と比較検討した.
2週間以上にわたり発作が出没し,抗アレルギー薬および気管支拡張薬の4日以上の連用を行っていなかった患児60例を対象に,あらかじめ決められた順序で,プランルカストあるいはテオフィリン徐放製剤の投与を開始した.観察期間2週間,投与期間4週間とし,その間の喘息発作点数および QOL スコアの推移から治療効果を検討した.
喘息発作点数は,両群ともに明らかな低下を認めたが,4歳未満ではプランルカスト群で有意に良好であった.QOL スコアは,4歳未満,4歳以上ともにプランルカスト群で,2週,4週後と次第に改善した.テオドール群では,4歳未満で4週後に,4歳以上で2週後に明らかな改善が認められた.
副作用はテオフィリン徐放製剤群2例に認められた.
以上よりプランルカストは,小児気管支喘息発作の初期治療期からの治療薬としてテオフィリン徐放製剤よりも有用と考えられる.
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© 2007 日本小児アレルギー学会
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