日本小児アレルギー学会誌
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会報 国・関連機関等における小児アレルギー疾患に関する疫学調査研究の現状-第2報
気管支喘息の有病率・罹患率及び QOL に関する全年齢階級別全国調査に関する研究:
全国小・中学生気管支喘息有症率調査
明石 真幸赤澤 晃
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ジャーナル 認証あり

2007 年 21 巻 5 号 p. 743-748

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抄録
日本語版 ISAAC(International Study of Asthma and Allergies in Childhood)調査用紙を用いて全国小・中学生気管支喘息の有症率調査をおこなった.対象者は小学1,2年生および中学2,3年生を各都道府県それぞれ1,200名以上となるように抽出した.小・中学生の喘息期間有症率はそれぞれ13.9%,8.8%であった.小学生の喘息期間有症率は男子で有意に高い結果となった.アレルギー性鼻結膜炎,アトピー性皮膚炎の症状をあわせると,小中学生とも約3分の1がアレルギー疾患を有している結果となった.47都道府県別の喘息期間有症率は小中学生とも最大で約2倍の差が認められたが,ばらつきは少なかった.
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© 2007 日本小児アレルギー学会
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