日本小児アレルギー学会誌
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速報
小児気管支喘息患者におけるサルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸エステル配合剤の長期投与時の有効性及び安全性の検討
西牟田 敏之西間 三馨森川 昭廣
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2008 年 22 巻 3 号 p. 379-390

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抄録

  小児気管支喘息におけるサルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸エステル(FP)配合剤(SFC)の長期投与時の有効性及び安全性を検討した.対象はFP 100~200μg/日相当量の吸入ステロイド薬で加療中の5~14歳の気管支喘息患者とし,SFC pMDI 25/50μg,1回2吸入,1日2回を24週間投与した.投与された40例は平均年齢8.7歳,喘息の重症度は中等症持続型37例,重症持続型3例であった.スペーサー(エアロチャンバープラス®)の使用率は85.0%であった.本試験では全例が試験を完了した.
  朝の PEF は投与1日目より増加し,投与期間を通してその改善が継続した.投与後1~24週の平均変化量は32.9L/minであった.副作用は軽度の振戦が1例に発現したのみであった.また,血漿コルチゾール値に変動は認められなかった.
  以上より,中等症持続型から重症持続型の小児気管支喘息患者における SFC pMDI 25/50μg,1回2吸入,1日2回の長期投与による有効性及び忍容性が示された.

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© 2008 日本小児アレルギー学会
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