小児気管支喘息におけるサルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸エステル(FP)配合剤(SFC)の長期投与時の有効性及び安全性を検討した.対象はFP 100~200μg/日相当量の吸入ステロイド薬で加療中の5~14歳の気管支喘息患者とし,SFC pMDI 25/50μg,1回2吸入,1日2回を24週間投与した.投与された40例は平均年齢8.7歳,喘息の重症度は中等症持続型37例,重症持続型3例であった.スペーサー(エアロチャンバープラス®)の使用率は85.0%であった.本試験では全例が試験を完了した.
朝の PEF は投与1日目より増加し,投与期間を通してその改善が継続した.投与後1~24週の平均変化量は32.9L/minであった.副作用は軽度の振戦が1例に発現したのみであった.また,血漿コルチゾール値に変動は認められなかった.
以上より,中等症持続型から重症持続型の小児気管支喘息患者における SFC pMDI 25/50μg,1回2吸入,1日2回の長期投与による有効性及び忍容性が示された.