日本小児アレルギー学会誌
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食物アレルギー診療ガイドライン2012
第11章 食物アレルギーの発症の予知と予防
下条 直樹
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2013 年 27 巻 5 号 p. 743-746

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抄録

食物アレルギー診療ガイドライン2012における,食物アレルギーの発症の予知と予防では国内外のガイドライン等も参考にして下記に示す4つが要旨としてあげられている.(1)現在の段階では食物アレルギーのハイリスク児の予測にはアレルギーの家族歴がもっとも有用である.(2)食物アレルギーの発症予防のために妊娠中および授乳中の母親の食物除去や偏った食生活は推奨されない.(3)母乳栄養が不可能な時のハイリスク児に対する低アレルゲン化ミルクの使用は医師の指導の下に行う.(4)わが国での授乳・離乳支援ガイド2007では,離乳食の開始時期を生後5, 6ヶ月頃を適当としており,これより早めたり遅らせることは推奨されない.

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© 2013 日本小児アレルギー学会
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