日本小児アレルギー学会誌
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シンポジウム3 新生児・乳児消化管アレルギーの病型分類と重症度分類~有効性と有用性~
新生児・乳児消化管アレルギーにおける重症度と検査所見の関係について
八木 久子滝沢 琢己佐藤 幸一郎西田 豊龍城 真依子石毛 崇小山 晴美荒川 浩一
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2016 年 30 巻 1 号 p. 33-38

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抄録
わが国では新生児期・乳児期に食物抗原が原因で消化器症状を呈する食物アレルギーすべてを, 包括的に新生児・乳児消化管アレルギーと称している. これまでさまざまな分類が提案されているが, 調べた限りでは重症度分類は存在しない. そのためわれわれは消化管症状に加え, 全身症状の有無など重症度に着目した分類を試みてきた. 本稿では, 自験例 (原因食物 : ミルクまたは母乳) を重症度で3群に分類し, 血算や一般生化学, アレルゲン特異的IgE抗体検査, アレルゲン特異的リンパ球刺激試験 (ALST), 血清サイトカイン値, 大腸内視鏡検査所見や治療, 予後などを後方視的に検討し, 有用性について考察する.
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© 2016 日本小児アレルギー学会
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