小児気管支喘息の発症には, 自然免疫系と獲得免疫系が関与している. 獲得免疫系への介入として, 発症予防を目的としたダニ抗原の回避や, ダニ抗原を用いた経口免疫療法による発症予防が試みられたが, いずれも効果は認められなかった. 一方, 自然免疫系においては, 気管支喘息患者ではウイルス感染時の抗ウイルスIFNの産生不全があり, このことがライノウイルス感染による下気道炎惹起につながっていると考えられる. 抗ウイルスIFNの産生不全には, Th2サイトカインやIL-33が重要な役割を演じていると考えられることから, 現時点での発症予防介入の焦点は他のアレルギー疾患 (特にアトピー性皮膚炎) の発症予防および適切な治療が重要と考えられる.