2019 年 33 巻 2 号 p. 180-188
【目的】小児アレルギー診療の均てん化を目的とした小児アレルギースキルアップコースにアクティブラーニングを導入し, その効果を検討した.
【方法】卒後10年目以下の小児科医を対象としたコースにおいて, アンケート調査をコース前後と終了後6か月に施行し, 研修内容の評価ならびに学習到達度, アレルギー診療の行動変容を調査した.
【結果】参加者は71名 (年齢 : 中央値31歳) であった. 研修内容について適切だったと回答した参加者は, ハンズオン, 教材内容, ニーズにおいて90%以上であった. 学習到達度 (1 : できる, 4 : できないの4段階評価) の平均値は, 前の2.4±1.0から終了後には1.4±0.6とすべての項目において有意な改善がみられた (p<0.05). 行動変容に関しては, アレルギー検査の適切なタイミング, 呼吸機能検査, アトピー性皮膚炎の重症度評価, スキンケア, 食物アレルギーの必要最小限の除去指導において終了後6か月に有意な改善がみられた.
【結語】本コースによる実臨床での小児アレルギー診療への活用が確認された.