【研究目的】日本小児アレルギー学会社会保険委員会は令和2 (2020) 年度診療報酬改定に向け, 小児アレルギー診療現場の実態に基づく申請を目的に, 申請予定項目に関する実態調査を行った.
【方法】喘息治療管理料2 (既収載) , 小児アレルギー疾患療養指導料 (新規) , 小児食物アレルギー負荷検査 (既収載) に関して, 日本小児アレルギー学会にメールアドレス登録のある会員3,042名を対象に, Web調査を2019年2月に実施した. 食物経口負荷試験に関する調査は施設単位, それ以外は会員単位で実施した.
【結果】会員対象調査の回収率は23.1%であった. 喘息治療管理料2の請求は “まったくしていない” が最も多く, “あまりしていない” と合わせ55.0%を占め, “知らない” も14.1%占めた. アトピー性皮膚炎の初診診療時間は一般診療の3倍以上5倍未満かかる割合が37.9%で最も多く, 同様に食物アレルギー初診診療は3倍以上5倍未満が45.7%で最も多かった. 患者1人あたりの年間食物経口負荷試験の実施数が “3回以上も制限なく実施している” が40.6%, “9歳以上も制限なく実施している” が56.3%で最も多かった.
【結論】診療報酬改定の申請項目に関して, 申請を行う上で小児アレルギー診療実態に基づく基礎資料を得ることができた.
抄録全体を表示