2018年にスギ花粉とダニの舌下免疫療法が小児適用となり, 早期からの治療が可能となった. 現在, スギ花粉とダニの各々で2製剤が保険適用であり, 薬剤により維持アレルゲン量に大きな違いがあるが, 小児であっても治療法や投与量は成人と同じである. 筆者はこれまでに1,300例以上 (成人例含む) の治療経験があり, これまで毎年のスギ花粉飛散期の良好な成績を報告してきた. また, 数多くの小児例も治療しており, 小児でも成人と同様のよい効果を期待できると考える. これまでの筆者経験に基づき, 治療年齢の考え方, アドヒアランス向上, 長期休薬への対応, 副反応軽減への工夫, スギ花粉とダニの重複抗原例の治療などについて, 小児例で安全で効果的に治療継続するための重要なポイントを概説した.