2019 年 33 巻 5 号 p. 683-691
【目的】 「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」 (JPGL) の認知度, JPGL2017の改訂ポイントの評価を行う.
【方法】2017年4月に開催された第121回日本小児科学会学術集会に参加した小児科医にアンケート調査を行った.
【結果】366名から回答を得た. JPGLを読んだことがある・図表は見たことがあると回答した者は93%であり, JPGL2017についても89%の認知度があった. JPGL2017の改訂ポイントであるクリニカルクエスチョンについて, 93%が日常臨床に合致していると回答した. JPGL2017の変更点について 「妥当である」 と回答したのは, 長時間作用性β2刺激薬を短期追加治療に変更したことは88%, 急性増悪時のβ2吸入薬の投与量を乳幼児で一律0.3mLとしたことは85%, 乳幼児喘息の診断については89%, 乳幼児喘息の診断的治療については86%であった.
【結語】JPGLは広く認知されており, JPGL2017の変更点について一定の理解が得られていると考えられた.