日本小児アレルギー学会誌
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ガイドライン解説:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2020
第2章 定義,病態生理,診断,重症度分類
山出 史也下条 直樹
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2021 年 35 巻 2 号 p. 175-180

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抄録

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(Japanese Pediatric Guideline for The Treatment and Management of Asthma:JPGL)2020 第2章では,小児気管支喘息の定義,病態生理,診断,重症度分類について記載している.今回の改訂では,小児気管支喘息の定義を見直すとともに,2型気道炎症に重点をおいた病態生理の記載,喘息の鑑別に関する図,鑑別で重要な声帯機能不全(Vocal cord dysfunction, VCD)に関するコラム等を追加するとともに,他章と重なる記載内容を第2章から削除しコンパクトにしている.小児気管支喘息の病態生理を理解し,鑑別・診断をすすめることは,小児気管支喘息の診断ならびに治療・管理の重要な一歩である.本稿では,JPGL2020の第2章における,JPGL2017からの変更点について解説する.

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© 2021 日本小児アレルギー学会
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