日本小児アレルギー学会誌
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解説:アレルゲン
ラテックス
吉田 幸一
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2021 年 35 巻 2 号 p. 192-197

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抄録

医療従事者が感染防御対策を行いはじめた1980~90年代に,ラテックス(天然ゴム)アレルギーの重症例・死亡例が複数報告され社会問題となった.その後の研究により,ラテックスフリーやパウダーフリーの手袋を使用する予防戦略が示され発症リスクは軽減されてきた.しかしラテックスによるアナフィラキシーショックの小児例が今でも日本で報告され,医療現場で発生する即時型アレルギーの原因アレルゲンであることに変わりはない.

現在15種類のコンポーネントがラテックスアレルゲンとして命名登録され,ラテックスの主要アレルゲンはHev b 1, Hev b 3, Hev b 5, Hev b 6である.Hev b 6.02はIgEの主要な結合部位で,その特異的IgE抗体値は粗抗原に対する特異的IgE抗体値とともに臨床現場で測定できる.またラテックスアレルギー患者はバナナ,アボカド,クリ,キウイに対するアレルギーを発症しやすく,latex-fruit syndromeとして知られている.

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© 2021 日本小児アレルギー学会
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