日本小児アレルギー学会誌
Online ISSN : 1882-2738
Print ISSN : 0914-2649
ISSN-L : 0914-2649
原著
助産師による母親への新生児スキンケア指導の影響:単施設ランダム化比較試験
川村 卓神田 里湖
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 39 巻 5 号 p. 365-370

詳細
抄録

背景:新生児期からのスキンケアの重要性は近年増加しており,新生児指導の主体は助産師にあることが多い.本研究では,助産師による新生児スキンケア指導が母親のスキンケア行動に影響を与え,新生児・乳児の皮膚の状態を改善させうるかを検討した.

方法:2021年9月から2022年10月までに当院産科で出生し,同意を得た母児を対象とした.スキンケアに関して,従来方式群,新規方式群にランダムに割り当て,助産師により指導を行った.1か月健診での皮膚の状態の評価,アンケートを実施した.

結果:従来方式群48名,新規方式群51名が対象となった.2群間で1か月健診時の皮膚の状態に有意な差は認めなかったが,スキンケアの方法は新規方式群で保湿回数が高く,泡を使った洗浄,手での洗浄が多かった.新規方式群はスキンケアの情報源として当院の助産師を挙げる割合が多かった.

結論:新規方式のスキンケアではより助産師の影響を受けていた.アレルギー疾患予防のため,新生児期からの介入として助産師を含めた連携が重要である.

当院出生の児のスキンケアを従来方式群、新規方式群にランダムに割り当て,助産師から母に指導を行った。1か月健診時の皮膚の状態に差は認めなかったが、新規方式群で保湿回数が高く、スキンケアの情報源として助産師を挙げる割合が多く、助産師からのスキンケア指導は重要であると考えられた。 Fullsize Image
著者関連情報
© 2025 日本小児アレルギー学会
次の記事
feedback
Top