2025 年 39 巻 5 号 p. 365-370
背景:新生児期からのスキンケアの重要性は近年増加しており,新生児指導の主体は助産師にあることが多い.本研究では,助産師による新生児スキンケア指導が母親のスキンケア行動に影響を与え,新生児・乳児の皮膚の状態を改善させうるかを検討した.
方法:2021年9月から2022年10月までに当院産科で出生し,同意を得た母児を対象とした.スキンケアに関して,従来方式群,新規方式群にランダムに割り当て,助産師により指導を行った.1か月健診での皮膚の状態の評価,アンケートを実施した.
結果:従来方式群48名,新規方式群51名が対象となった.2群間で1か月健診時の皮膚の状態に有意な差は認めなかったが,スキンケアの方法は新規方式群で保湿回数が高く,泡を使った洗浄,手での洗浄が多かった.新規方式群はスキンケアの情報源として当院の助産師を挙げる割合が多かった.
結論:新規方式のスキンケアではより助産師の影響を受けていた.アレルギー疾患予防のため,新生児期からの介入として助産師を含めた連携が重要である.