【背景】ガイドライン準拠の治療薬の選択を行っても改善しないコントロール不良の喘息児が一定数存在する.
【目的】コントロール不良の喘息児を対象に合併症の精査,吸入手技の確認と指導の効果,生物学的製剤使用の実態を明らかにする.
【方法】過去8年間に当院で気管支喘息治療薬を処方された児を抽出し,喘息治療STEP 3以上で長期管理されている児の精査内容・診断名・治療内容を検討した.
【結果】STEP 3以上の治療を受けていた児が485人おり,その内110人がコントロール不良と判定された.慢性副鼻腔炎合併例,胃食道逆流症合併例が多かったが,びまん性汎細気管支炎などの稀少疾患も認められた.生物学的製剤の使用に至った児は4人であった.コントロール不良な児において,合併症の治療,吸入手技の確認や指導などの患者教育によって治療をステップダウンできた児が約70%存在した.
【結論】コントロール不良な喘息児において治療ステップの強化を行う前に合併症の精査,患者教育を行うことの重要性が再確認された.