気管支喘息児を対象とした遮断法による気道抵抗 (Rint) 測定の評価
2004 年 18 巻 3 号 p. 263-269
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2004 年 18 巻 3 号 p. 263-269
遮断方式 (Interrupter method) による気道抵抗 (Interrupter airway resistance: Rint) の測定器 (MicroRint®; Micro Medical Limited 社) は, 使用法が簡便で, 特別な技術や努力を強いることなく気道抵抗の測定が可能であるため, 協力の得にくい小児での有用性が期待される. 気管支喘息児を対象とし, MicroRint®を用いて測定した Rint の臨床的有用性について検討した. 対象は喘息児319例で全例非発作時に検査を行った. Rint の再現性は良好であった. また Rint は年齢, 身長, 体重, 体表面積全てと負の相関を認めた. スパイロメトリーの同時測定が可能であった284例では, Rint と各種肺機能は全て良好な負の相関が認められた. 以上より MicroRint®によって測定された気道抵抗 (Rint) は, 小児において有用な検査であり, 小児気管支喘息非発作時の呼吸機能の指標になりえることが示唆された.
