日本小児アレルギー学会誌
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母乳中の抗オボアルブミン特異IgA, IgM抗体について
森川 昭廣前田 昇三田島 公夫富沢 滋黒梅 恭芳堀 俊彦田沢 昌道
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1989 年 3 巻 2 号 p. 146-150

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抄録
出産後2日から7日および1ヶ月の母親より得た母乳中の総IgA, IgM, オボアルブミン特異IgA, IgMを検索した. 方法としては, 免疫比濁法, ELISA (Emzyme-Linked Immuno-sorbent Assay) を用いた. その結果, いずれの値も出産2日目にもっとも高値を示し, その後漸減した. 出産後30日では総IgA, IgMは共に測定感度 (7mg/ml) 以下であった. また, オボアルブミン特異IgA, IgM抗体は出産後2日目の10分の1から100分の1に減少していた.
さらに, 鶏卵摂取前後の母乳中のオボアルブミン特異IgA, を経時的に測定すると摂取後減少し, その後増加するパターンを示した。
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