植込み型除細動器(implantable cardioverter defibrillator:ICD)は,ペースメーカ機能と除細動器の機能を合わせ持つ.その技術の進歩はめざましく,適応の拡大や小児への植え込みも可能にした.しかし小児特有の問題(成長・長期管理・高い活動性・小さい体格)や合併症を考慮して,植え込みの適応や方法について個別の検討がなされるべきである.心臓再同期療法(cardiac resynchronization therapy:CRT)は難治性心不全に対する新しい非薬物療法として注目されているが,先天性心疾患や小児においても有効例が報告されている.