日本小児循環器学会雑誌
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心臓カテーテル検査によって得られた結果をどう解釈するか
森 善樹
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2015 年 31 巻 4 号 p. 148-156

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抄録
心エコー,CT,MRIなどの非侵襲的検査法の進歩に従い,心臓カテーテル造影検査はカテーテル治療の目的で施行されることが多くなり,多くの先天性心疾患(以下CHD)の術前のルーチンの検査として施行していた時代と比較してその適応は大きく変わった.現在の診断カテーテルの適応は,1)大動脈弁,僧房弁狭窄の重症度やFontan型手術適応など,より正確な血行動態評価が必要な時,2)心奇形の形態異常が非侵襲的検査法では充分に描出されず評価できない時,3)カテーテル治療を計画し,その前に施行する場合,4)肺動脈閉塞性病変の有無を決定するなど,血行動態評価が治療方針の決めてとなる時,5)電気生理学的検査,または生検が必要な時,などである.このように以前と診断カテーテルの適応は変わったが,未だCHDの,特に複雑心奇形の形態,血行動態を評価する“Gold Standard”な検査として施行されている.このReviewでは酸素飽和度,圧などから計算される血行動態の指標や造影所見などをいかに得て,どう解釈するかについて概説した.
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© 2015 特定非営利活動法人 日本小児循環器学会
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