小児歯科学雑誌
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臨床
永久前歯に発現した切歯結節(タロンカスプ)について
新居 智恵田中 庄二鈴木 昭村上 幸生小林 聡子秋田 紗世子利根川 茜渡部 茂町野 守
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2009 年 47 巻 4 号 p. 628-633

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抄録

切歯結節は,切歯の基底結節が隆起した比較的稀な歯科的な異常である。われわれは,永久前歯における切歯結節の6 例を経験した。3 例は,上顎側切歯に,1 例は両側の上顎中切歯にみられた。1 例は,稀な下顎に,さらに,1 例は下顎側切歯と下顎犬歯の癒合歯にみられた。 結節の形態は,凸様突起物はたはT 字状突起物であった。処置は,レジン充塡にて結節の補強を行い経過観察とした。咬合に関係していない症例では経過観察とした。 永久前歯における切歯結節について,文献的考察を加えて報告した。

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© 2009 日本小児歯科学会
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