小児歯科学雑誌
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47 巻 , 4 号
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総説
  • 伊平 弥生
    2009 年 47 巻 4 号 p. 533-538
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    EL/sea マウスを用い歯胚の消失メカニズムに対する形態学的及び免疫組織学的検討を加えた。EL/sea マウスの第3 臼歯歯胚は帽状期まで発育するが,その後は細胞増殖異常により歯胚は発育せず消失に向かった。さらに,歯胚の形態異常の出現にはShh シグナル伝達経路が重要な役割を演じている可能性が示唆された。また,Zip13 欠如マウスを用い歯根膜の維持・恒常性におけるZip13 の役割について検討した。Zip13 は線維芽細胞などのコラーゲン生成細胞に限局して発現が認められ,幼若な線維芽細胞から成熟した線維芽細胞への分化誘導に関わり,歯根膜形成に重要な役割を演じていることがわかった。
  • 松澤 光洋
    2009 年 47 巻 4 号 p. 539-549
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    エナメル基質タンパク質の一つであるアメロジェニンは,エナメル質の石灰化において重要な役割を担う分子として注目されてきた。最近,膜貫通型受容体LAMP-1 への結合が報告され,間葉系細胞の増殖や分化に影響を与えるシグナル分子としての側面が次第に明らかにされつつある。そこで骨系細胞の分化調節に対するアメロジェニンの作用を明らかにするために,胚発生において多面的な作用を示し骨形成にも深く関与するWnt シグナル伝達経路に対する影響を調べ,T7 ファージディスプレイシステムを用いてアメロジェニンと相互作用する骨芽細胞由来タンパク質の検索を行った。その結果,アメロジェニンは骨芽細胞および歯根膜細胞のWnt/β-カテニンシグナルを活性化することが明らかとなった。同時に骨基質タンパク質の発現上昇を認めたことから,アメロジェニンの骨芽細胞に対する分化誘導能が確認された。また,ファージディスプレイによる検索の結果,メタロプロテアーゼ組織阻害因子(TIMP-2)を同定した。そこでMMP 基質とMMP およびTIMP の反応系における相互作用を検討したところ,アメロジェニンはMMP 活性に対するTIMP の阻害作用を抑制することが分かった。以上の結果は,アメロジェニンがシグナル分子として骨系細胞の分化を誘導すること,さらにMMP 活性の調節機能を有する石灰化制御因子として重要な役割を担う可能性を示唆している。
  • 下村―黒木 淳子
    2009 年 47 巻 4 号 p. 550-554
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    人体の骨格組織である骨・軟骨の分化形成において,副甲状腺ホルモン(PTH)および副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP),ならびにその受容体(PTH/PTHrP 受容体,以下PTH-R)は重要な役割を果たす。一方,PTH-R の遺伝子変異は,系統疾患の中でも高頻度を示す骨・軟骨異形成症を発症させることが知られており,PTH-R の点突然変異(PTH-RP132L)によって生じるBlomstrand 型軟骨異形成症では受容体にリガンドが結合しないとされている。そこで,野生型PTH-R およびPTH-RP132L 遺伝子発現ベクターを用い,野生型と変異型PTH-R の細胞内局在の違いと,それに関わる細胞内輸送異常の可能性について検討を行った。 その結果,PTH-RP132L タンパクは免疫電顕により細胞膜表面ではなく,小胞体などの細胞内小器官に蓄積,または周囲の細胞質に観察されること,さらにウエスタンブロットにより膜分画にわずかにしか検出されないことから,PTH-RP132L タンパクは正常な細胞膜輸送が行われないことが示唆された。従って,Blomstrand 型軟骨異形成症の骨格異常は,受容体の局在異常にも起因する可能性が推察され,さらにPTH-RP132L タンパクの細胞内輸送異常は,小胞体での品質管理機構による可能性が推測された。
  • 齋藤 幹
    2009 年 47 巻 4 号 p. 555-560
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    アメロジェニンはエナメル質形成に重要なエナメルマトリックスタンパクである。近年,アメロジェニンが破骨細胞を制御する可能性が示唆された。そこで本研究ではアメロジェニンとアメロジェニンが主成分であるエナメルマトリックス抽出物(EMD)を用いて破骨細胞形成と骨形成について詳細に検討した。 頭蓋冠骨芽細胞と骨髄細胞との共培養系では破骨細胞形成が抑制された。アメロジェニンは破骨細胞に直接影響を与えておらず,骨芽細胞に作用してフィブロネクチンの発現を減少させることによってRANKL とM-CSF の発現を抑制し,結果的に破骨細胞の分化が抑制された。更にEMD を二次元電気泳動し,免疫染色を行ったところ,EMD にはアメロジェニンとBMP が含まれており,TGF-βは検出されなかった。また,アメロジェニンはnoggin と同様にヘパリン/ヘパラン硫酸を介してBMP と結合し,BMP とアメロジェニンが結合することによって,noggin がBMP と結合できず,noggin によるBMP 抑制効果を阻害し,骨芽細胞のアルカリフォスファターゼ活性を上昇させた。これらの結果から,アメロジェニンは骨芽細胞に作用して破骨細胞の分化を抑制する一方でBMP による骨芽細胞を助ける役割を有していることが示唆された。
  • 野村 良太
    2009 年 47 巻 4 号 p. 561-567
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    感染性心内膜炎(IE)は心疾患を有する患者の心内膜や弁膜表層への細菌感染により発生する。IE の起炎菌の特定には主に血液培養法が用いられているが,近年では,分子生物学的手法が応用されつつある。本研究では,10 症例のIE 患者から摘出された心臓弁検体に対して,異なる2 種類の分子生物学的手法による分析を行い,それぞれの手法から得られた結果と血液培養法による結果を比較検討した。血液培養法では,10 症例のうち8 症例で菌種が特定されたが,1 症例では菌株を分離することができず,他の1 症例では菌種の同定が不可能であった。一方,2 つの分子生物学的手法のいずれにおいても,多くの症例から複数の菌種が検出された。次に,6 種の口腔レンサ球菌を用いて,2 つの異なる分子生物学的手法により決定される菌種とその検出限界について分析したところ,得られた結果が使用した菌種と一致しないものが存在したが,1~100 集落形成単位の菌量があれば検出が可能であることが明らかとなった。以上のことから,分子生物学的手法は検出感度が非常に高く,臨床応用の際に有用ではあるが,検出された菌種が起炎菌であるか,血液中に一過性に侵入したものかの判断が重要であることが示唆された。
原著
  • 小野 俊朗, 青山 哲也, 村田 宜彦, 井鍋 太郎, 神谷 省吾, 大塚 章仁, 徳倉 健, 王 陽基, 柴田 宗則
    2009 年 47 巻 4 号 p. 568-575
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    日常生活において,小児のみならず成人においても普段口が開いている人を多く見かける。著者らは,口唇の機能に着目し,小児の口唇閉鎖力とそれに伴う口腔の機能と形態の成長過程での影響について調査してきた。今回,小児から成人に至るまでの正常咬合と各不正咬合の最大口唇閉鎖力の推移,および口唇閉鎖力と咬合との関係について,名古屋市内の保育園児,小学生および成人男性を対象に検討を行い,以下の結果を得た。1 .最大口唇閉鎖力に対して歯齢は,有意な因子であり,歯齢とともに上昇した。2 .最大口唇閉鎖力は,IIIA 期以降,咬合による影響を受け,成人における寄与率は小児よりも高かった。3 .IIIA 期以降の最大口唇閉鎖力は,正常咬合に対して開咬と上顎前突は弱く,反対咬合と過蓋咬合は強かった。4 .永久切歯の咬合が確立する時期から口唇閉鎖の機能と歯列形態との関係が顕著に現れ,機能と形態が相互に影響し合いながら成長していることが示唆された。
  • 真田 一宏, 長弘 謙樹, 鈴木 克政, 牧口 哲英, 荻原 和彦, 廣田 文男
    2009 年 47 巻 4 号 p. 576-584
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    レーザーが乳歯へ与える熱作用を調べる目的で連続波Nd : YAG レーザー(8W,2秒,5W,2秒)を乳歯エナメル質へ照射し,偏光顕微鏡,SEM(走査型電子顕微鏡),微小部エックス線回折装置を用いて無機結晶の構造と性状を調べた。その結果,レーザー照射された中心領域は乳白色の円形を呈し,SEM 観察では,照射されたエナメル質表面は滑らかさが消失しており,無機結晶が露呈した構造が認められた。偏光顕微鏡による観察では,照射中心領域の周りをいくつかの干渉色の異なる半円形状の層状構造が認められた。微小部エックス線回折法による分析では,レーザー照射中心部からはα-Ca3(PO42 などのハイドロキシアパタイトの高温相とβ-Ca3(PO42 およびα-, β-, γ-Ca2P2O7 などの準高温相が同定された。これらの変性領域は,エナメル象牙境に向かってエナメル質の深部にまでdiffuse に拡がっていることが認められた。
  • 清水 栄哉, 牧口 哲英, 鈴木 克政, 長弘 謙樹, 荻原 和彦, 廣田 文男
    2009 年 47 巻 4 号 p. 585-593
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    レーザーの乳歯への熱作用を調べる目的でEr : YAG レーザーを乳歯エナメル質へ照射し,無機結晶の変性(alteration)を調べた結果,出力250 mJ, 2 Hz, 200 pulse および150 mJ, 2 Hz, 200 pulse のいずれの照射条件下においても歯面にはクレーターが形成された。SEM(走査型電子顕微鏡)観察の結果,クレーターの壁面にはレーザーにより有機質が蒸散された後に残存したエナメル小柱群により構成されたブロックが形成され,いくつもの層が積み重なった岩盤様構造を呈した。照射された歯面を詳細に観察した結果,特に250 mJ 照射の場合には,クレーターの辺縁周囲の狭い一層にはマイクロクラックが生じていることが認められた。偏光顕微鏡による観察の結果,クレーター壁面の照射中心領域は黒褐色,その周りをオレンジ色の干渉色を示す半円形状の一層が認められた。その状況は250 mJ および150 mJ の照射条件でも同様であったが,250 mJ 照射の方が深いクレーターが形成された。微小部X 線回折法を用いてこれらの変性領域を分析した結果,クレーター壁面の照射中心領域からはα-Ca3(PO42 などのHAP(ハイドロキシアパタイト)の高温相とβ-Ca3(PO42 およびα-,β-,γ-Ca2PO7 などの準高温相が同定された。また,偏光顕微鏡で黒褐色の干渉色を示した照射中心領域からオレンジ色を示した変性領域に離れるに従って高温相と準高温相の混在から準高温相へ,準高温相から正常なHAP へと変化していることが確認された。
  • 荒井 千鶴, 巻口 あゆみ, 田中 光郎
    2009 年 47 巻 4 号 p. 594-599
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    齲蝕治療後の定期診査時に収集した様々な齲蝕関連要因についてのデータを集積分析し,小児歯科臨床において注目すべき要因を明らかにするため,その相互の相関性について検討を行った。乳歯列期の73 名を対象とし,一連の齲蝕治療後にカリエスリスクテストを行い,17 項目の齲蝕関連因子(食事内容,飲食回数,間食時の食べ物,間食時の飲み物,プラーク量,プラーク中及び唾液中ミュータンスレンサ球菌(SM),乳酸桿菌(LB),刺激唾液量,唾液緩衝能,フッ化物応用,兄弟の有無,歯磨き回数,仕上げ磨きの有無,歯磨きスタイル,フロスの使用,キシリトールの利用)を数値化し統計処理を行った。様々な因子項目と齲蝕感受性(dmft)との関連や,プラーク量と歯口清掃項目との関連,刺激唾液量及び唾液緩衝能と年齢との関連を検討するにあたっては,Spearman の順位相関係数で検定を行い,さらに,齲蝕経験の有無により各因子に差があるか否か,フッ化物使用の有無と齲蝕感受性との間に関連があるか否かをMannWhitney 検定で検討した。その結果,齲蝕経験レベル(齲蝕経験指数/年齢)と有意な相関を認めたのはプラーク中及び唾液中SM,プラーク量,飲食回数,食事内容であり,齲蝕経験の有無による比較では,これらに加えLB,キシリトールに有意差が認められた。一方,プラーク量と歯口清掃項目との間に関連性は認められなかった。また,刺激唾液量と唾液緩衝能は年齢と共に増加していた。
  • 平野 慶子, 岡崎 好秀, 吉田 絵美, 金尾 晃, 杜 小沛, RODIS Omar, 松村 誠士, 下野 勉, 山岸 敦, 押野 一志
    2009 年 47 巻 4 号 p. 600-606
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    某小学校の4 年,5 年,6 年生総数365 名中において,永久前歯の白斑の有無とカリオスタット試験,CAT 21 Buf試験,唾液流出量,口腔水分量,D 歯,DF 歯の有無の関係について調査を行った。1 .対象者365 名のうち55 名(15.1%)が永久前歯に白斑を認めた。2 .白斑の有無と各検査の値を比較し単変量解析を行ったところカリオスタット値の2.5 以上と2.0 以下(P=0.002),D 歯の有無(P=0.027)において有意な差を認めた。CAT 21 Buf試験,刺激唾液流出量,DF 歯において有意な差は認めなかった。3 .白斑を持つ53 名中でD 歯を有する群はカリオスタット値2.5 以上の割合が有意に多かった(P=0.031)。
  • 小川 大樹, 園本 美惠, 大東 道治
    2009 年 47 巻 4 号 p. 607-614
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    歯科診療において種々の刺激で,患児に恐怖や不安が生じ,不快ストレスの原因になる。そのため,歯科診療における患児のストレスを客観的に評価し,そのストレスを軽減させるための対策を講じることは,重要な課題である。また,歯科診療時に付き添う母親は小児患者にとって特別な役割を担っており,母親の情動の変化が患児に影響を及ぼすといわれている。 本研究では生体のストレス応答機序が解明されているα-アミラーゼを患児および歯科診療時に付き添っている母親において測定し,それを指標に小児の歯科診療におけるストレスが母親のストレスに影響されるのかを検討した。 対象は大阪歯科大学附属病院小児歯科外来を受診した2 歳から12 歳までの小児36 名とその母親36 名とし,診療前後に採取した唾液について,唾液α-アミラーゼ活性を測定した。その値の変化については,診療記録と母親へのアンケートを加味して検討することにより,小児の歯科診療時のストレスを評価した。 小児のα-アミラーゼ活性値は診療前より診療後の方が有意に減少した(p<0.05)が,母親の値は有意な変化がみられず,影響は小さいと思われた。しかし,α-アミラーゼ活性値の変化が同調している群では「7 歳未満」と「予防処置」の割合が多く,低年齢児の場合や痛み刺激が少ない場合は母親のストレスに影響されることが示唆された。
  • 横屋 知恵子, 清水 邦彦
    2009 年 47 巻 4 号 p. 615-620
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    pH 5.5, pH 4.2 およびpH 3.8 の乳幼児用イオン飲料を飲用した場合のエナメル質への影響をC57BL/ 6 マウスを用いて検討した。通常の固形食を食餌とし,各種飲料を飲用させたときにpH 5.5 の乳幼児用イオン飲料を飲用したマウスの歯は,コントロール(精製水飲用)と同様の咬耗を示した。しかしながら,pH 4.2 およびpH 3.8 の乳幼児イオン飲料を飲用したマウスでは下顎の歯に露髄を伴う重度な咬耗を認めた。さらに各種飲料を飲用させ高濃度のシュークロースを含有した粉状の食餌を与え,Streptococcus mutans 感染を行ったマウスでは,コントロール群を含むすべての実験群で第一臼歯または第二臼歯に象牙質に達する齲蝕を認め,特に糖質の含有量が他の乳児用イオン飲料より多いpH 4.2 の乳幼児用イオン飲料を飲用していたマウスに進行した齲蝕が確認できたが,他のイオン飲料および精製水飲用マウスの齲蝕スコアに有意な差は認められなかった。 頻繁にイオン飲料を飲用することでエナメル質に為害作用を生じ,さらに高シュークロース摂取下では,pH が低く糖分を多く含んだイオン飲料を飲用した場合に齲蝕が進行しやすいことが示唆された。
臨床
  • 宮本 茂広, 大野 秀夫, 西川 哲太, 宮本 理恵, 奥 猛志, 重田 浩樹, 山崎 要一
    2009 年 47 巻 4 号 p. 621-627
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    おおの小児矯正歯科と鹿児島大学小児歯科学講座が共同で構築した『小児の顎関節症に対する支援モデル』(OSO モデルと省略)の客観的評価,およびおおの小児矯正歯科を受診した小児の顎関節症患者の実態調査を行った。対象は2003 年4 月から2008 年3 月までの5 年間に当院を受診し,『OSO モデル』で支援を行った小児の顎関節症の患者45 名であり,以下の結果を得た。1 .『OSO モデル』は治療効果の判定を行うことで次のステージへ対応していくこと,歯列・咬合の問題への対応が必要な患者を正確に診断できることから,小児の顎関節症に関する有効な医療モデルと考えられた。2 .おおの小児矯正歯科を受診した顎関節症患者の主訴は,不正咬合が15 名(33.3%)と最も多かった。3 .小児の顎関節症の発症要因として,歯列・咬合の問題が32 名(84.2%),社会的・心理的要因が27 名(71.1%)と高頻度を示したことから,小児の顎関節症の対応は小児の生活を考えた成育医療的支援の必要性が示唆された。
  • 新居 智恵, 田中 庄二, 鈴木 昭, 村上 幸生, 小林 聡子, 秋田 紗世子, 利根川 茜, 渡部 茂, 町野 守
    2009 年 47 巻 4 号 p. 628-633
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    切歯結節は,切歯の基底結節が隆起した比較的稀な歯科的な異常である。われわれは,永久前歯における切歯結節の6 例を経験した。3 例は,上顎側切歯に,1 例は両側の上顎中切歯にみられた。1 例は,稀な下顎に,さらに,1 例は下顎側切歯と下顎犬歯の癒合歯にみられた。 結節の形態は,凸様突起物はたはT 字状突起物であった。処置は,レジン充塡にて結節の補強を行い経過観察とした。咬合に関係していない症例では経過観察とした。 永久前歯における切歯結節について,文献的考察を加えて報告した。
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