小児歯科学雑誌
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原著
SMXA Recombinant 近交系マウスを用いた下顎角の大きさを規定する遺伝子の量的形質遺伝解析
成島 順子小川 京
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2009 年 47 巻 5 号 p. 746-751

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抄録
骨格性不正咬合の遺伝子診断法開発のためにSMXA Recombinant 近交系(RI)マウスを用い,下顎角の大きさを規定している遺伝子の探索を,量的形質遺伝解析(QTL 解析)法にて行った。SM/J 系統およびA/J 系統マウス,さらにこの2 系統マウスを交雑することで得られたSMXA RI マウスを90 日齢まで飼育した後,乾燥下顎骨の下顎角の大きさを測定した。下顎角の最大値は,SM/J 系統において98.5 度を示し,最小値はA/J 系統の87.0 度であった。その他のSMXA RI マウスの下顎角の大きさはこの値の間に分布したため,得られた値を量的形質値とした。SMXA RI マウスのStrain Distribution Pattern と量的形質値とを指標としてQTL 解析ソフトMap Manager QTb 28 を用いて全染色体を対象にQTL 解析を行った。その結果,第13 番染色体のマーカーD 13 Mit 130 においてLOD スコアーが2.3, X 染色体のマーカーNdA 29 においてLOD スコアーが2.2 でありsuggestive な値を示した。この結果から,第13 番及びX 染色体のこれらの領域に下顎角の大きさを規定する遺伝子が存在していることが示唆された。
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© 2009 日本小児歯科学会
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