小児歯科学雑誌
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臨床
幼児期の小児の口蓋に発生した血管腫の1例
長谷川 智一赤澤 友基永井 宏和北村 尚正石丸 直澄上田 公子中川 弘郡 由紀子山本 愛美岩本 勉
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キーワード: 血管腫, 口蓋, 幼児期
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2014 年 52 巻 3 号 p. 448-453

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抄録
血管腫は血管の増殖を特徴とする良性腫瘍であり,小児の顎口腔領域における良性腫瘍のなかでは比較的多く,軟組織腫瘍の中で最も多い。顎口腔領域に発生する本腫瘍は舌,口唇,歯肉,頬粘膜に好発し,口蓋に発生することは稀である。今回,われわれは,2 歳10 か月男児の口蓋に発生した血管腫を経験したので,その概要を報告する。患児は初診の約4 か月前に下顎部を打撲したため近医歯科を受診した。その際,上顎両側乳中切歯口蓋側歯肉の腫瘤を指摘され,単純性歯肉炎の診断下にプラークコントロールを受けていたが改善しないため当科を紹介された。初診時,切歯乳頭から上顎両側乳中切歯口蓋側歯肉にかけて大きさ10×8×5mm類円形で境界明瞭,暗赤色,表面不整,弾性軟の腫瘤を認め,上顎腫瘍と診断した。局所麻酔下に腫瘍切除術を施行した。病理組織学的診断は毛細血管腫であった。今後,再発に注意しながら,少なくとも永久歯交換まで厳重な経過観察が必要と考えられた。
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© 2014 日本小児歯科学会
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