2019 年 57 巻 3 号 p. 382-388
市販の電気的根管長測定器を用いた露髄診への応用可能性を調査することを目的として,新鮮ブタ下顎臼歯100 歯に対し,仮性露髄から露髄に至る10 段階の深さの窩洞をEndodontic meter SⅡⓇ(EM)での測定値を参考に形成し,OSADA APIT15Ⓡ(OA)で同一窩洞を測定した。その結果,EM とOA の各測定値間に一定の関係性を認め,EM の露髄表示値の前後で,OA の各窩洞における測定値の平均に有意差が認められた。また,仮性露髄をしめすEM 値に相当するOA 値の範囲が読み取れた。さらに,臨床では抜髄症例のアクセス窩洞形成過程において,EM とOA を併用して測定したところ,ブタ下顎歯における実験的測定値に類似した値が得られた。以上の結果から,OA 値の測定は露髄診として有効であることが示された。