日本の小児齲蝕は減少傾向にあるが,世界的にみれば依然大きな問題である.特に,Early Childhood Caries(ECC)と呼ばれている乳幼児における早期齲蝕が大きな注目を浴びている.国際小児歯科学会(International Association of Paediatric Dentistry, IAPD)は2018 年11 月にタイのバンコクにおいて,このECC をテーマとした初めてのGlobal Summit を開催し,多くの専門家や関係者がECC について議論を重ねた.このIAPD Bangkok Declaration はその結果として作成された.本稿はIAPD からの要請を受け,国際渉外委員会でそれを翻訳したものである.