小児歯科学雑誌
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乳歯の根管清掃に関する走査型電子顕微鏡的検索
岩浅 幸子今西 秀明西野 瑞穂
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1983 年 21 巻 4 号 p. 651-655

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抄録
根管治療において根管の拡大清掃は重要な操作のひとつである。拡大された根管壁がどのような状態にあるかSEMを用いて観察した報告は,永久歯については見られるが,乳歯に関しては今だ見あたらない。今回われわれは,K-ファイル,H-ファイル,ダイヤモンドファイルの3種類のファイルを用いて乳前歯根管の拡大清掃を行い,根管壁面の状態をSEMを用いて観察し,以下のような知見を得た。1.ファイルにより切削されない根管壁が1部残存していた。このことから,拡大清掃後も感染物質を取り残す可能性の高いことが示唆された。2.ファイルにより拡大された根管壁は,dentin mudのsmear layerで覆われていた。それは感染源として危険であるばかりでなく,根管消毒剤の透過性を阻害し,密な根管充填を妨げるものと考えられる。3.Dentin mudのsmear layerはNaOCI,H2O2の交互洗浄では除去されず,超音波洗浄を行っても完全には除去されなかった。4.根尖側には多くのdebrisやdentin mudのsmear layerが認められた。5.3種のファイルによる違いは,認められなかった。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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