小児歯科学雑誌
Online ISSN : 2186-5078
Print ISSN : 0583-1199
ISSN-L : 0583-1199
1歳6ヵ月児の保育環境について
岩脇 美可今西 秀明西野 瑞穂
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 21 巻 4 号 p. 656-662

詳細
抄録
地域集団を対象として低年齢児の齲蝕を予防するためには,その保育環境,生活習慣,習癖などを調査し,地域特性を把握した上で地域ぐるみの保護者教育をする必要がある。
われわれは昭和56年4月から昭和57年3月までに徳島県名西郡石井町の1歳6ヵ月児歯科健康診査を受診した267名を対象に,保育環境についてアンケート調査を行い,次のような結果を得た。
1.母親の就業率が比較的高く36.7%で,その約7割が常勤であった。
2.昼間祖母が養育者である割合は,生後6ヵ月までは約24%,6ヵ月から1歳までは約27%,1歳から1歳6ヵ月までは約30%で,増齢的に高くなる傾向があった。
3.栄養法は,人工乳41.6%,混合乳28.1%,母乳22.5%であり,授乳時間の不規則なもの,寝かせたままの授乳,離乳の開始および完了の遅れているものなどの割合が,他地域に比べて高かった。
4.母乳または哺乳ビンで飲みながら寝るくせのある者が多く,その理由については“悪いことだとは思わない”と答えた母親がかなり多かった。
5.間食時間の決まっていないものが半数以上を占めた。
6.昭和56年歯科疾患実態調査に比べて,歯をみがくものの割合が非常に低かった。
著者関連情報
© 一般社団法人 日本小児歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top