小児歯科学雑誌
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小窩裂溝封鎖材に関する研究
(その5)試作及び市販レジンシーラントの理工学的性質
北澤 良次一木 數由手嶋 文史塚本 末廣本川 渉吉田 穰福島 忠男宮崎 光治堀部 隆
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1984 年 22 巻 2 号 p. 522-532

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抄録
本研究は,歯質と接着する機能性モノマーを主成分とした試作レジンシーラントより5H-30(5H.),5S-30(5S.)を選び,PRISMA・SHIELD(P.),FISSURESEAL(F.),TEETHMATE-S(T.)とのエナメル質への各種接着強さと2,3の理工学的性質の比較検討を行った.
1)無処理における接着強さは,5S.が他に比べやや高い値を示した.酸処理においては,いずれの実験においてもほぼ同じ接着強さであった.
2)吸水量,摩耗量ともフィラーを含むP.,F.がフィラーを含まないT.,5H.,5S.に比べ低い値を示した.
3)P.及びF.に含まれているフィラーは,P.はSiO2が主成分であり,1-5μmの塊状で含有量は51wt%であった.F.はTiO2が主成分で1-10μmの塊状を呈し,含有量はベースに1.3wt%であった.
4)P.,F.の摩耗面は,P.が粒子径のそろったフィラーが均一に分散しており,フィラーの脱落が数個所観察された.F.は,粒子径がP.よりやや大きいフィラーが一部に偏在し,他の部分はレジン中にわずかに微粒子フィラーが分散する像が観察された.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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