小児歯科学雑誌
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乳臼歯咬合面におけるレジン充填に関する研究
第1報ベベル付与バーの試作とその有用性
二木 昌人広田 和子田北 恵子浜野 良彦中田 稔
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1985 年 23 巻 3 号 p. 695-701

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抄録

乳臼歯咬合面窩洞のレジン充填を考慮して,ラウンド・ベベル用およびストレート・ベベル用のベベル付与バーの考案試作を行なった。試作バーは,咬合面と窩壁にガイドを求めることにより,幅・深さともに0.5mmのベベルが付与できるような形態および寸法に製作した。
抜去乳前歯および乳臼歯を試料として,乳前歯唇面および乳臼歯咬合面に窩洞形成後,試作バーを使用してベベルを付与した。これらを,直接歯面上および印象採得によって作製した石膏模型の切断面上で,ベベルの形態を実体顕微鏡にて観察した結果,比較的均一かつ確実にベベルが付与されていることが判明した。
そこで,これらの窩洞にレジン充填を施した後,冷熱刺激を与えるサーマル・サイクリグ・テストを着色液中で行ない,レジンと歯質間の色素浸透度より,窩縁形態と辺縁封ン鎖性との関連性を調べた。その結果,乳前歯,乳臼歯のいずれにおいても,ラウンド・ベベルを付与したものが最も辺縁封鎖性が良好であることが明らかになった。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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