小児歯科学雑誌
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乳臼歯の窩洞形態の検討
2.レジン充填抜去下顎第2乳臼歯の観察
貴田 章敬都筑 勝美黒須 一夫
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1992 年 30 巻 4 号 p. 809-816

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抄録

本研究の目的は,接着性複合レジン充填窩洞の窩洞形態の検討を行うことにある。そこで, 接着性複合レジン充填後, 良好な経過をたどり, 永久歯萌出障害の病名で抜去された下顎第2乳臼歯15歯を用い,窩洞とエナメル象牙境との位置関係ならびに窩洞と歯髄腔との距離の計測を行い,以下の結論を得た。
1.窩底の位置がエナメル質内に認められたものは,被験歯15歯中5歯であり,先回報告した上顎第2乳臼歯に比べその割合は少なかった。
2.歯冠中央部付近において,窩底の位置がエナメル質内に多く認められた。
3.窩洞と歯髄腔とが近接していた部位は,近心頬舌側髄室角部付近で1.12~1.27mmであった。
4.窩洞と歯髄腔との距離は,近心側部から中央部にかけて距離が大きくなり,遠心側部で距離が減少する傾向が認められた。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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