小児歯科学雑誌
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東京都内高校生の顎関節症の発症頻度とその徴候
森主 宜延奥 猛志松本 晉一豊島 正三郎小椋 正堀 準一
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キーワード: 顎関節症, 疫学, 発症頻度, 徴候
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1992 年 30 巻 5 号 p. 1025-1030

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抄録
東京都内4高校生1,343名を対象に顎関節症の発症頻度,徴候の分布,徴候形態について調査し以下の結論を得た。
1.東京都内高校生の顎関節症の発症頻度は,本研究では17.4%であった。
2.顎関節症の性別発症頻度は,男子15.7%,女子19.4%と女子が高頻度を示したが,統計的有意差を示さなかった。
3.顎関節症の発症は,学校間に差がみられた。
4. 3徴候の内,顎関節雑音が最多分布頻度を示した。
5.徴候形態の分布頻度から,単独形態が高頻度を示し,複合形態については,女子が男子と比較し高頻度を示した。
6.学年別顎関節症の発癌頻度の推移から,3年生が定量,定性的にも発症頻度が増加する傾向が示された。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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