小児歯科学雑誌
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有限要素法による保隙装置の応力解析
とくに, クラウンディスタルシューについて
嘉藤 幹夫永井 利明稗田 豊治
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1992 年 30 巻 5 号 p. 956-963

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抄録

クラウンディスタルシューを使用したとき,咬合力によって,クラウンディスタル を用いて解析し,変位および相当応力の変化から検討を行った結果,以下の結論を得た。
1. クラウンディスタルシューに咬合力が加わることにより, クラウンディスタルシューは,遠心で下方に変位し,ディスタルシューの遠心端がもっとも大きく変位することを認めた。
2.クラウンディスタルシューに咬合力が加わることにより,クラウンディスタルシューのクラウンとディスタルシューの連結部分でもっとも相当応力が高くなることを認めた。
3.クラウンディスタルシューに咬合力が加わる位置が,クラウンとディスタルシューとの連結部分に近いほど,変位および相当応力が低くなることを認めた。
4. クラウンディスタルシューは, クラウンとディスタルシューとを鑞着して作製するのではなく,むしろ鋳造して一塊型とするほうが脱離,脱落および変形が少ないと考えられる。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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