小児歯科学雑誌
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光重合型コンポジットレジンの経時的変色に関する研究(第4報)3年間に亘る観察
細矢 由美子後藤 譲治
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1993 年 31 巻 5 号 p. 828-836

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抄録

光重合型コンポジットレジンの経時的色調変化について明らかにする事を目的に本研究を行った.
直径10mm,厚さ1mmのレジンディスクをSilux Plus(3M社)を用い,厚さ1mmのガラス板を介して2分間光照射して作製した.レジン色は,U,Y,DY,L,G,UO,YOの7色を用いた.試料を37℃ の人工唾液中に浸潰し,硬化直後と以後6ヵ月ごとに3年後までの色調を高速分光光度計を用いて測色した.測色は,背景色なしの場合と背景色が裏装材を想定して作製した白色板の場合について行った.
1)ΔE*ab値は,背景色なしの場合には,GとYO以外のすべてのレジン色が,硬化直後より3年後まで経時的増加を示した.一方,背景色が白色板の場合には,すべてのレジン色が,硬化直後より3年後まで経時的増加を示した.
2)背景色なしの場合のΔE*ab値は,1年後は,1.59(YO)-2.67(L),2年後は,3.28(DY)-4.94(L),3年後は,3.82(YO)-6.06(L)の範囲で変化した.
3)背景色が白色板の場合のΔE*ab値は,1年後は,2.28(YO)-3.32(L),2年後は,4.19(YO)-5.70(L),3年後は,4.91(YO)-7.04(L)の範囲で変化した.

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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