小児歯科学雑誌
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10歳7か月男児に生じた唾石症の1例
三好 憲裕角南 次郎西嶋 寛西嶋 克巳
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キーワード: 唾石, 小児, 成熟度
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1996 年 34 巻 3 号 p. 714-718

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抄録

唾石症は,しばしば遭遇する疾患であるが,小児においては比較的まれな疾患である。
今回われわれは,顎下腺唾石の1例を経験し,唾石の探索を行った結果,以下のことが示唆された。
1.唾石の位置による成熟度は,移行部,開口部,導管中央部の順に高いことが示唆された。
2.ナイロン製の糸の迷入により,これをコアーとしたため唾石の移動が少なかったと考えられ,唾石の形成時期は,成熟度も考慮に入れると,移行部,開口部,導管中央部の順であることが予想される。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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