岡山大学歯学部口腔外科学第1講座
1996 年 34 巻 3 号 p. 714-718
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唾石症は,しばしば遭遇する疾患であるが,小児においては比較的まれな疾患である。今回われわれは,顎下腺唾石の1例を経験し,唾石の探索を行った結果,以下のことが示唆された。1.唾石の位置による成熟度は,移行部,開口部,導管中央部の順に高いことが示唆された。2.ナイロン製の糸の迷入により,これをコアーとしたため唾石の移動が少なかったと考えられ,唾石の形成時期は,成熟度も考慮に入れると,移行部,開口部,導管中央部の順であることが予想される。
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