小児歯科学雑誌
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叢生者の成長発達に伴う第一大臼歯の移動様相
岩崎 智憲小椋 正
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2001 年 39 巻 5 号 p. 1025-1035

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抄録
成長発達期における叢生者の第一大臼歯の移動様相を明らかにするため,Hellmanの歯齢IIIAからIVAにかけて経年的に得られた叢生者の側貌頭部エックス線規格写真を用いて,叢生者の第一大臼歯の顎骨に対する前後的位置ならびに歯軸の成長発達に伴う変化を調査し,以下の結論を得た.
1.ANS-PNSとMe-Goについて,IIIA,IVAいずれの時期も男女ともに叢生群は正常群より小さかった.
2.上顎第一大臼歯のIIIAからIV Aまでの前方移動量は男女とも叢生群は正常群より有意に大きかった.
3.IIIAでの∠U6-Pal.Pl.は男女とも叢生群は正常群より小さく,上顎第一大臼歯は遠心に傾斜していた.その後,IIIAからIVAまでの∠U6-Pal.Pl.の変化量は男女とも叢生群は正常群より有意に大きく,上顎第一大臼歯は大きく近心に傾斜した.
4.IIIAからIVAまでの下顎の第一大臼歯の前方移動量は男女とも叢生群と正常群の間に有意差を認めなかった.叢生者の上顎第一大臼歯はIIIAでは正常者より遠心に傾斜して萌出するが,その後歯齢の増加に伴い大きく近心に傾斜し,IVAでは正常者より近心に移動することが示された.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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